お手入れ研修に行ってきました!【姫路市周辺にお住まいの方へ】

姫路市、たつの市、高砂市、相生市、加古川市

神崎郡(神崎町・市川町・神河町)、揖保郡(太子町)

にお住いの皆様こんにちは!

きぬやスタッフです🌺

ようやく梅雨が明け、8月に入って本格的に暑い日が続きますね☀💦

マスクで変な日焼け跡がつかないか心配な今日この頃です…笑

今年の夏はプールや海も行きづらいですし、

花火やお祭りもなくなってしまっているので残念ですね😢

お家で涼しく過ごせるのは快適ですが、

夏らしいイベントを早く楽しめるようになりたいものです…!

さて!本日は先日行かせていただきましたお手入れ研修について

書かせていただきます。

今回の研修では

・㈱パールトーン

・㈱やま忠

の2社にお邪魔させていただきました。

2社の役割としては、以下の通りです🌟

≪パールトーン≫

「パールトーン加工」という、簡単に言えば撥水加工を施し、

着物を水分や汚れなどから守って頂いています。

≪やま忠≫

着物のお手入れを担当して頂いています。

また、毎月の展示会にもお越しいただき、

お客様からの様々な相談にもお答えしています。

詳しくはこれから写真や動画付きでレポ&解説をさせていただきます🎙

まずは午前、パールトーンさんにお伺いしました🐾

最初に先ほど少し触れました「パールトーン加工」とは何か?

という基本から解説して頂きました!

この動画からわかるように、

万が一お着物にお醤油がこぼれてしまっても

コロコロと玉のように転がって滑り落ちてしまうのです😮!

言葉通りお着物が守られている状態というわけですが、

この技術の凄いところはレインコートのように防水するわけではなく、

生地の風合いや通気性を損なわずに加工できる点です。

そのため、着心地は変わることなくお着物を最大限楽しめます👏

また、撥水以外にも様々な効果があります。

・白生地/金銀糸/箔の変色防止

・カビの発生防止

・高熱のスチームアイロンでのケアが可能

⇒ヒメカツオブシ虫などの食害中の除去

⇒厄介なシワもきれいにとれる

⇒においの原因物質を高熱消毒することによる消臭効果

さらに、「きもの保険」というサービスも行っているそうです!

お客様に負担して頂くのは往復はがきの切手代のみで

5年間破損、汚れ、火災、紛失まで対応する損害保険です!

大切なお着物をここまで守ってくれるのはうれしいですね💕

そして、紋入れの作業部屋にもお邪魔しました!

紋入れは大きく分けて

①手書き②機械③スクリーン

の3種類に分けられるそうですが、

パールトーンさんでは機械で行っています。

写真のように紋の型がたくさん並んでいてとても興奮しました…!笑

女紋、男紋、のしめなど大きさも様々で、圧巻でした😆

気になる紋入れの方法ですが、

①生地の白丸に紋を押す

 

②紋の周りに黒色を吹き付ける

③地色の黒となじませる

というのが簡単な流れです。

早いので簡単そうに見えましたが、

ここまでスムーズに作業しようと思ったら

沢山の経験が必要なんだろうなと感じました✨

他にもたくさんお見せいただきましてまだまだ語りたいのですが、

簡潔に書かせていただきます…!

・アフターケアの部屋は23℃に保たれている

・ファンデーションや皮脂汚れは

手作業で丁寧にベンジンで落としている

⇒パールトーン加工しているとはいえ、

できるだけ早くアフターに出さないと

生地に定着してしまうのでお早めに!

・最初に書いた通り通気性はそのままなので、

特殊なアイロン台でスチームを当てた瞬間に水分を吸い込んでいる

つづいて午後は、やま忠さんにお邪魔しました!

いつもお世話になっている田口さんに

丁寧にご案内していただきました🚩

仕立て替えなどをする場合解き洗い張りをまず行うのですが、

その流れと丸洗いの機械が稼働する様子、

手作業でのシミ/カビ/変色修正作業などを

見せていただきました…!

解き洗い張りの流れは

①解いて反物にした状態で井戸水で洗う

⇒汗などを抜きます。

水で洗うことでどうしても少し縮みますが、

ある程度は仕方がないそうです。

その後吊るして乾かします💨

②湯のし

乾いた反物はよれているので幅を揃えたり伸ばしたりします。

お客様の体型に合わせて幅出しをする場合は

ここの工程で寸法を出しますが、

縦横どちらかを伸ばすとどちらかが短くなるため、

片方しか出せません。

ここで伸ばした時に生地の状態がよくわかるそうです🔍

※絞りの生地は絶対にこの工程はできません

③柔軟機

伸ばした生地を柔らかくします💭

この工程はどこの会社でもしているわけではないそうですが、

風合いが変わるほか、チョークマークというひっかき傷が

でにくくなるということです。

④細かい作業

手作業でのシミ/カビ/変色修正作業など。

また、衿、袖口、裾汚れなどは丸洗いをする前に予洗いを行います。

予洗いで取れない頑固なものはバキュームと呼ばれる機械で

吸いながら取っていきます🕳

それでも取れない場合は手作業で丁寧に処理を行います。

強い薬を使うため、生地に穴が開いたり傷めたりする恐れがあります💧

炭酸マグネシウムを塗り、蒸気をあて、

酢酸で中和していき、乾かします。

それだけで完全にとれればいいですが、

取れない場合は地色となじませ、

グラデーションを作って目立たなくします。

この作業にプロの技を感じました🧐!!

反対色を入れていくとのことでしたがなにをしているのかさっぱり…笑

でもみるみるうちにわからなくなっていきました…!!

上がBefore、下がAfterです✨✨凄い技術ですよね…!!

 

お話したのは基本的な方法で、この後の作業工程や生地などによって

作業の方法を変えるそうです。

経験を積んでこそできることですね🌼

⑤丸洗い

こちらの機械で洗っていきます。

一般のクリーニング屋さんでは石油系の溶剤を使っていますが、

やま忠さんではフッ素系の溶剤を使っています。

この溶剤は生地を傷めずに洗えるとのことです。

金彩などは洗えない場合もあり、その際は溶剤を変えて洗います。

また、一度に洗う量を8kg以下、

色移りしないよう試験をしてから入れる、

基本的には着物だけ、帯だけ、など分けて入れるなど

様々な工夫をされていました。

また、溶剤をろ過して繰り返し使用するのが一般的ですが、

こちらでは水分を分離し、蒸留して使っています。

そのため2回目以降も透明度が高く、

キレイな溶剤で洗うことができます。

(左が蒸留、右が一般的なろ過)

洗った着物からはこんなどす黒い汚れが😱!!

こんな汚れが残った溶剤でまた洗うのは恐ろしいですね…

⑥プレス

綺麗になった着物をより綺麗にまっすぐ納品できるよう

アイロンで仕上げをします✨✨

お客様のもとへ届ける最後の作業ですので

心を込めてしていますとおっしゃられていました😌

パールトーンさん、やま忠さん、貴重なお時間をありがとうございました🙇‍♀️!

≪感想≫

個人的な事情になりますが、

パールトーンさんは入社前に一度お邪魔させていただきました。

ですが全く何も知識がなかったあの時からは

また違った目線で見ることができ、

きちんと知識として残ったような気がします。

やま忠さんはきぬやで一度研修をしていただき、

展示会中お話もさせていただく中で

用語や工程について言葉としては知っていました。

ですが実際に会社に足を運び、作業していらっしゃるところを見ると

「納品するとき」だけではなく「何年後かの状態」まで考えて

一つ一つ丁寧に作業されていることが伝わってきて感動しました。

どちらの会社さんもお客様が喜ぶことを第一に考え、

自社の技術を最大限活用して

お仕事をされていらっしゃると感じました。

今後お客様にこの目で見たことをお話しできるので

自信が持てるかと思います!

まだまだ書きたりないのですが2社の魅力は伝わりましたでしょうか💦💦

皆様も気になりましたら調べてみてくださいね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

≪8月の振袖特典≫

来場特典⇒「エアーかおるDEO なでしこ 純ギラ銀

購入特典⇒フルセット購入&レンタルの方を対象に、通常5万円の差額が必要なランクアップ袋帯が無料でコーディネートできます!

現在振袖下見は

10:00~/13:00~/15:30~

各時間1組(1日3組)の完全予約制でご接客させていただいております。

お客様にご安心頂けるよう努めて参りますので

よろしくお願いいたします🙇

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